
1380年のある日、サンジャコモの修道院は、当時ナポリを支配していたアンジュー家のジョヴァンナ王妃がカプリ島を訪れるという突然の知らせを受け島中のもっとも美しい花々を生けて王妃を歓迎しました。
3日間の滞在を経て王妃が帰られたのち、飾りつけた花々を片付けようとした修道院長はその花器から神秘的な甘い香りが漂っていることに気がついたのです。
さっそく修道院内の錬金術師に研究させたところ、その香りはカプリ島に自生する植物 ‘’ガロファノ・シルヴェストレ’’が発しているということが解りました。
この不思議な水がカプリ島最初の香水になったと言われています。
古文書の中から不思議な香りの水の話を見つけた当時の修道院長は、ローマ法王のお許しを得て、ビエモンテの科学者に協力してもらい、伝説の香水を再現することに成功しました。
こうして世界で一番小さな香水製造所 「カルトゥージア(修道院の意)」がカプリ島に誕生したのです。
今日でも、カプリ島の香り高い果実ハーブをはじめとする天然原料のみを用い、古来のメソード通りに、最後の内装に至るまでひとつひとつ手で仕上げられてゆ完全な限定生産を守りぬくことで、当時の伝説はそのままに受け継がれています。
その驚くほどの品質の高さ、密やかに寄せられる名声とは裏腹に、2002年9月までイタリア国内でさえ流通していなかったカプリ島門外不出のフレグランスでした。
男性用のフレグランスはソラーロ山で採取されるローズマリー、女性用には野生のカーネーションがそれぞれベースとして使われています。
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